85円でビールを飲んだ話
どうも、三澤です。
最近はようやく仕事も落ち着き、通常通りの練習サイクルに戻りつつあります。
今日は練習会にて、大学生と3000m×3のポイント練習を行いました。
きつい練習でしたが、想定以上の内容でこなせたので大きな自信となっています。
この調子で次のメインターゲットである国士舘大学記録会の10000mWに向けて仕上げていきたいと思います。
さて、先日何気なくテレビを見ていると、
トップバリュ製品のビールが85円(税込み)というCMをしていました。
ん??85円??
思わず目と耳と鼻を疑った私は、早速
トップバリュ ビール 85円
でググりました。
すると、確かにそのような商品は存在しました。
こいつです。バーリアル
国内製造の発泡酒か、、
しかも評価がやたら高い。これは気になる。
好奇心に支配されるがままに私は、
幼少期から通い続けた「イオン山形北店」へ向かいました。
そこでついに、例のブツを発見することができました。
ばばーーん
お買い上げ。
ついでにおつまみも買いましょう。
君に決めた!!
はい、それでは早速飲んでみましょう。
実食!!!(とんねるず風に)
まずプシュッて匂いを拝見しましたが、ビールっぽい匂いがあまりしない。
いざ1口飲んでみると、やや味は薄いものの普通の発泡酒を飲んでる感覚です。
味の薄さや匂いもビールくさくないためか、飲みやすい感じがしました。
味の薄さから若干物足りなさはありますが、普通にごくごくいけます。しかし、85円というロープライスでビールを楽しめるという点では
まずまず納得なクオリティなのではないかなと思いました。
総括して、値段相応なクオリティで手軽に発泡酒が楽しめる、という感じですかね。
節約しつつビールが飲みたい方にはおすすめです。
ちなみに三澤的には発泡酒の王様は金麦、生ビールの王様はアサヒスーパードライです。
これから年末年始で飲酒機会の増えるシーズンですね。
皆様、飲みすぎには注意して楽しくお酒を楽しみましょう。
ぜひぜひ飲みのお誘いお待ちしております😎😎
では、本日も読んでいただきありがとうございました!
※未成年の飲酒は法律により禁止されています。お酒ははたちになってから。
仙台リレーマラソン
どうも、三澤です。
私事ではありますが、明日で現在の職場に勤めてちょうど1年になります。
転職して以降、あまり思うような結果が出せていない現状ではありますが、それでも今までのように競技を楽しめているので、今後とも変わらず日々前向きに取り組んでいきたいと思います。
ひとまず、次は12月に5000mWと10000mWの記録会に出場を予定しています。そこで少しでもいい記録を出すために練習していきたいと思います。
現職場2年目も、引き続き頑張りますので応援よろしくお願いいたします。
さて、先日は仙台リレーマラソンに山形競歩メンバーで出場してきました。
42.195kmの距離を、6〜10人のチームで走り、タスキをつなぐ大会です。
コースは1周1.4kmの周回コースで、30周します。1人何回でも走れるので、自由に走順を決められますし、急遽変更も可能です。
今回は1人4周がノルマで、プラス1本ずつ社会人選手がつとめました。
今回は順位やタイムではなく、それぞれが楽しむことをコンセプトに大会に参加しました。
楽しむと言えば、真っ先に思い浮かぶのが仮装ラン。
今大会ではタピオカの仮装やメイド服を着たガールズチーム等、、様々な仮装ランナーがいました。
そんな我々は一部、オタクコスプレで出走。
第一走者の私は、この格好でスタートダッシュをかまし、あまりの周りの速さにやられ1本目から意識が飛びそうになりました。
スタート前のワタクシ。浮きすぎでしょ。
競歩では浮いたら失格なのでこの時点で赤3枚です。
しかし、ジーンズを履いても1km3:03で走れたあたり、レースのアドレナリンって凄まじいなあと思いました。
地味に常盤木学園の女子に負けそうになり焦ってたのは内緒。
その他には
〇走中を彷彿とさせるキャラクターや
世界的に有名な配管工など、、
統一感ゼロのコスプレを披露してきました。
さらに皆さんお気づきだろうか。
先ほど掲載した集合写真に写る
バスケットボールに。
実は、アンカーの選手が1.4kmをずっとドリブルしながら走ったのです。
当然、レース中に別なスポーツの要素を取り入れたパフォーマンスをしていたチームはありませんでした。
なかなかハイレベルなおふざけができたと思います。
ここまでは完全に遊びに行ったような感じですが、実は我々の30周の内、16周は完全に競歩をしています。
1.4kmということで、4:15~4:00切りくらいのペースでインターバルトレーニングのような要素のトレーニング代わりに出場した大会でもあったのです。
そして、インパクトを残し少しでも競歩の普及につながればなと思いました。
実際、競歩でレースをしていると、周りからの反響もなかなかでした。意外と皆さん見ているのだなあと感じて嬉しくなります。
ランニングをメインにしたメンバーも、それぞれ自分のトレーニングのためにしっかり追い込みました。
全力で遊びながらも、自分自身を高める。
仙台リレーマラソンを誰よりも実りのある一日にしたのはまさに我々なのではないでしょうか。
ちなみにトータルタイムは2時間47分33秒でした。
私のフルマラソンの自己ベストよりすこし遅いですが、半分以上が競歩であることを考えるとなかなかタイムなのではないでしょうか。
次はAll 競歩でチャレンジしたいです。
そして、たまには男女共同チームで学生サークルみたいにキャッキャウフフしながら走りたいものです。
なんちゃって。
それでは、本日も読んでいただきありがとうございました!
レース前に周りの選手がやたら強そうに見える話
どうも、三澤です。
ついに11月。今年も残すところあと2ヶ月を切りました。
来たる2020年に向けて、今年のことは今年のうちに、色々片付けていい正月を迎えたいですね。
さて、今日は私の行きつけの温泉について紹介させていただきたいと思います。
その名も、"沼木温泉 辻が花"
ばばーーん
ライトに照らされた渋めの看板。趣きがあるぜ。
こちらは山形市にある日帰り温泉で大人は1回350円で入浴できるというリーズナブルな価格設定となっております。
お湯の温度もそこまで高くないため、熱いお湯が苦手な方にはおすすめです。
また、私が最大の魅力として考えているのは、
トレーニング拠点である"あかねが丘陸上競技場"から車で約3〜5分という好立地であることです。
ハードなトレーニング後に温泉に入り疲労回復。という理想なスケジュールが組めるため、非常にありがたいです。
山形競歩の練習会もあかねが丘で開催しているため、山形競歩メンバーともたまに練習後に入りにいくことがあります。25歳にして、部活をしていた頃のようなアオハル感があっていいなあと思ったりしますが、あんまり思わない時もあります。
そんな辻が花温泉、駐車場にはいつもたくさん車が停まっています。
一見、すごく混雑しているように見えますが、いざ浴室に入ると車の数ほど人がいないことがほとんどです。
あの車達は一体なんなのだろう、、、
疑問に思う日々ですが、開けてはいけないパンドラの箱のような気がしてきたので考えるのをやめます。笑
しかし、今日はいつも通りの駐車場の状態でしたが、浴室の中にはいつも以上に人がいて大盛況でした。
こんなに人がたくさんいる辻が花は初めてで、裸の男性があんなにたくさん同じ空間にいるのを見るとなんだか圧倒されます。
レース前にアップをしてる時に同時間帯にアップしてる他の選手がみんな強そうに見える現象と似ています。
話は変わりまして、温泉の好きなところは何も考えずぼーーっとできるところですね。
無心になり、時間も気にせずに入れて
こういう時間って大事だなと感じました。
明日からもまた激務の日々なので束の間の休息、ということでいいリフレッシュになりました。
風呂上りはアイス派な私ですが、本日はこちらをチョイス。
コーヒー牛乳。
写メる前にラベルはがしちゃった(´>ω∂`)テヘペロ
てへぺろって今のJK使うんかな??
ってなわけでみなさんも辻が花ぜひ行ってみてください。
では、本日も読んでいただきありがとうございました!
高畠競歩2019~腹が減っては戦はできない~
どうも、三澤です。
昨日は全日本競歩高畠大会50kmWで
東洋大学の川野雅虎選手が日本新記録をマークして優勝し東京五輪代表に内定されました。
2着の丸尾選手も日本新記録をマークするという非常にハイレベルなレースとなり、大会の度に次々と日本記録が更新されていく昨今の日本競歩界は、本当にすごく高いレベルになっているなあと感じます。
さて、筆者も高畠競歩大会の20kmWに出場しました。
結果は1時間40分02秒と、自己記録よりも大幅に遅れ、最低限目標としていた能美競歩大会の参加標準記録(1時間40分00秒)もクリアできずに非常に悔しい内容となりました。
今回のレースの反省点として私なりに分析した点が大きく3つあります。以下に記述いたしますのでお暇な方はぜひ読んでいただき、アドバイスいただける点がありましたらぜひご指導の程よろしくお願いします🙇🙇
■練習内容に合ったペースではなかった
日本選手権標準記録の突破をめざし、最初からその最低限のペース(4:40/km)くらいで余裕を持って歩く、と決めていましたが、序盤からそのペースでも少しきつく感じていました。
昨年と比較すると今年は練習の質も量も落ちていた事実はあります。
4:40ペースでも余裕が持てない練習内容だったということになります。
20kmという決して短い距離ではないので、そこまでの練習内容を振り返り、適正なペースを決めて前半からある程度の余裕を持って歩く必要があるなと感じました。
欲張らず、淡々と刻むスタイルでレースができるようにしていきたいと思います。
■寒さ対策がおろそかだった
昨日の気象コンディションは曇り/小雨で時折晴れ間がでる、風もややあり少し寒いという天候でした。
最初はアームウォーマーと手袋を装備してレースに臨みましたが、割と序盤で不要かなと感じ、4kmあたりで手袋、6kmあたりでアームウォーマーを外しランパンランシャツの真夏スタイルになりました。
すると、アームウォーマーを外した瞬間に肌寒さを感じました。
というか、普通に寒かったです😅完全にミスったと思いました…
次第に体も温まるかなと思っていましたがすでに10月下旬の山形の気温はそんなに甘いものではありませんでした。向かい風を浴びた際に一気に寒くなるのがわかりました。
前半に少し温まったからといい安易に装備品を外してはならないなと感じました。
もう、そんなに若くはないのだから、、、🤢🤢
■ガス欠を起こした
なんだかんだで10kmを48:12で通過し、余裕はあったのでこれくらいで後半もいこう、と前向きに歩けていてさあ後半戦、、という時にじけんは起こりました。
14km過ぎからやたらと呼吸がきつくなり、股関節がしっかり動かなくなります。
おかしいな〜と感じつつも、まだキロ5分1桁くらいでは歩いていたのであまり気にしなかったのですが、
段々体にうまく力が入らなくなり、姿勢も背中が丸くなりペースがあきらかに落ちていきました。
糖質が足りなくなったようで、ガス欠を起こしていたようです。
まだ残り2周残っていた中で、もう完歩を目指すのが精一杯の状況でした。
私はスペシャルドリンクは用意していませんでした。20kmだし、要らないかなと思っていましたが、20kmも単純に1時間半以上の運動時間があるためエネルギー切れを起こしてしまう可能性はあります。
初めてレース中に空腹を感じ、何か食べたいなと思いました笑
そして、この点については2点目にも述べた寒さ対策がおろそかになり、体温を保つために無駄にエネルギーを消費していたのかなと思います、、
レース後もめまいがするなど、人間が糖質を失うとこんなにも死にかけるのか、、と恐怖を覚えました。🤯
次回からは20kmでもレース中に糖質を補給できるよう準備が必要だなと感じました。
以上、3点が今回のレースの振り返り言い訳となります。
改めて競歩の難しさ、過酷さを思い知らされたレースとなりました。
9月末から業務多忙で練習が思うようにいかないというのはありましたが、
同じフルタイム勤務、そしてそれ以上に忙しい状況下でもしっかり結果を出してきている選手の歩きを見てきたので、私も工夫をしながら頑張らないとなと思いました。
今一度、練習の仕方を見直します。
記録としても能美競歩まであと3秒というガッデム記録でしたが、いい勉強になりました。
来年はこの経験を活かして50kmに挑戦したいと思います。
苦しいレースでしたが、高畠で久々の再会だった方やはじめましてな方もいて非常に充実した時間を過ごすことができました。
皆さん今後とも仲良くしていただけますと嬉しいです🤤
なにより、多くの応援ありがとうございました。
高畠競歩に参加された皆さん、お疲れ様でした!
(写真はレース後に撮影したチーム山形競歩の集合写真になります。みんなお疲れ!)
好記録が出るタイミングとは??
どうも、三澤です。
今日はランニング、長距離の話題についてです。
昨日は各地でトラックレースが行われ、好記録が続出したようです。
特に目を引いたのが中京大記録会での立命館大学勢の好記録ラッシュ。
関東圏の大学以外でここまで1つのチームから好記録をマークする選手が多く出てくると、
どんな環境でもやり方を工夫し、各選手達の努力次第でどこまでも強くなれることを感じます。
同じ競技者として非常に刺激を受けたので、今後の立命館大学にも注目していきたいと思います。
また、山形県関連では新潟のデンカチャレンジにてNDソフトの照井選手が5000mで13:48,91の山形県新記録をマークしました。
照井選手は2週間前の日体大記録会5000mで13:53,36をマークし、12年振りに5000mの山形県記録を塗り替えたばかりだったため、
短期間でここまで好記録を連発していることに非常に驚いています。
今後もブレイクしそうな選手なのでこれからも楽しみですね。
やはり長距離種目は涼しくなってくる10月から12月の時期がトラックでの好記録が出ている印象があります。
単純に涼しく、走りやすい気象条件だけでなく、夏の暑い時期に合宿等でのトレーニングを通じて、タメを作っていた成果が出てくるためなのかなと感じます。
さて、そんな好記録や、自己新記録が出るタイミングとはどんな時なのでしょうか??
様々な考え方があると思います。
気温がちょうどよかった、風がなかった、
当日の体調がとてもよかった、
組のペースがちょうどよかった……
私は、自分の経験を踏まえてですがこのような時に好記録に繋がると考えています。
それは、「それまでの練習が出来ていて、かつレースに集中できている時」です。
私が19歳の時。9月下旬の山形県長距離記録会。
私は、5000mにエントリーしていました。
しかし、大会の日まで連日業務多忙な日々を過ごしており、短時間のjogくらいしかできておらず、おまけに勤務疲労で体が重い状態でした。
レース前の流しでも体が重く、「うわ、今日はだめだな、、」と同じ組の先輩と笑いながら話していたのを覚えています。
しかし、レースが終わってみると15分47秒と、自己ベストを更新することが出来ました。
(めちゃくちゃ苦しみましたが、、笑)
なぜ、レース前あんなに体が重たい中で自己ベストが出せたのか?
まず、思い返すと私は7月末あたりから今までよりも質の高い練習ができるようになってきました。
そして8月には5000mで人生初の15分台をマーク。ずっと目標にしてたタイムだっただけにかなり嬉しく、それ以降も積極的に練習していたのを覚えています。
9月の記録会の付近こそ練習量は落ちましたが、それまでの積み上げがあったからこそ疲労があった中でも記録会を走れたのかなと思います。
また、もう一つの要因としてレースに非常に集中できていたことが考えられます。
スタートしてから直前の疲労感でやはりきついレースだったのですが、「きついけど、前についていけるぞ?」という感覚になりました。
私はこの感覚を、「レースにハマる」と呼んでいます。
このハマる感覚になると、自然とレースに集中することが出来、終盤に苦しくなったりしても動きを崩さずに走ることができます。
逆にレースに集中できているからこそハマるというパターンもあります。
この、ハマる感覚になる時はきつい思いをしつつも好記録につながることが多く、この感覚は大事にしています。
おそらくこれはランニングだけでなく競歩にも通じることだと思っています。
まとめると…
・いい練習が継続的に出来ている
・レースにハマっている(集中できている)
以上、2点が好記録につながる要因の一部なのかなと考えています。
特に、練習の積み重ねがしっかりできていれば疲れていようがある程度の好記録は狙いやすい状態なのかなと思っています。
いわゆる、「調子がいい」時期ですね。
逆になかなか練習が思うように積めず、うまくレースでも結果が出ない時期はおそらくどれだけレースをこなしてもなかなか記録が出せないスパイラルに陥る気がします。
こちらがいわゆる「調子が悪い」時期
競技者は常にこの調子がいい時期と悪い時期の繰り返しなのかなと思います。年中絶好調な選手はなかなかいないのかなと。
だからこそ、不調でなかなかタイムがでないな、という時は一度見方を変えたり、すこし競技以外のことに取り組んでみてリフレッシュしたりという回り道も必要なのかなと感じます。
そんな私の今シーズンは不調のシーズンとなっております、、、笑 日々、試行錯誤しながらの毎日でそろそろトンネルから抜け出したいです😅
長々と書かせていただきましたが、最終的に自己ベストや好記録を出すのは陸上競技の醍醐味であると同時にとても難しいことです。
タイムにばかりとらわれていると、段々陸上がつまらなくなってしまうので時には考えを変えることも大事かなと思います。
皆さんの自己ベスト更新の手助けにはなるかどうかはわかりませんが、こういう考えもあるんだというちょっとしたヒントになれば幸いです。
やはり屋外スポーツのため、ある程度気象条件も絡んでくるとは思いますが、それを無視して記録を出してくる選手もいます。
そういう選手を、人は「強い」と呼ぶのでしょうね笑
私も強い選手になれるよう試行錯誤を続けながら頑張ります💦💦
皆さんの秋冬シーズンが好記録に恵まれた素敵なシーズンになることを祈っております☺️
それでは、本日も読んでいただきありがとうございました!
できるかどうかは重要じゃない
どうも、三澤です。
この度の台風19号の被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
幸い私の住む山形市は目立った被害もなく済みましたが、関東方面やお隣福島県等、各地で甚大な被害の状況を連日の報道で見る度に胸が痛みます。
被災地の1日も早い復興と、被災された皆様が1日でも早く笑顔で生活ができるようお祈り申し上げます。
私も、今普通の生活ができることが当たり前ではないということを噛み締めながら日々を過ごしていきたいと思います。
さて、本日は私のこれまでの陸上競技生活の中で印象に残っているレースについてお話させていただきたいと思います。
競技者の方なら、誰しも印象に残っているレースというものがあるのではないでしょうか?
自己ベストを出した、全国大会出場を決めた、ずっと勝てなかったあいつに勝てた……
など、色々な思い出が残るレースはずっと自分の中に印象深く残り続けるかと思います。
私がこれまで幾度となく長距離走と競歩のレースを行って来た中で、最も印象に残っているのは、 高校3年時の東北高校総体5000mWです。
このレースは、私の競技生活のターニングポイントとなるレースでした。
県総体を勝ち抜き、インターハイがかかった東北総体の出場権を獲得しましたが、私はインターハイというものは意識していませんでした。
というか、現実的に考えて自分の実力では全国大会など夢のまた夢、、
と考え、自分には関係の無い舞台、と考えていました。
むしろ東北総体に関してはタイムや順位などは特に目標を持っておらず、青森での開催ということもあり半分旅行気分で来ていたのが本音でした。
普通であればインターハイを目指して出るべき大会なのに、今思えば非常に勿体ないなと感じています。笑
そんな旅行気分で青森に来ていた三澤少年が、一瞬にして旅行気分がなくなってしまった出来事が起こります。
自分のレースを翌日に控えた大会初日。
同じ高校の同級生が女子5000mWで5位入賞しました。
同じ学校のチームで、唯一の競歩仲間であった彼女が表彰台に乗っている姿を見て、私は思いました。
「これ、俺もやるしかないじゃん、、」
一気に緊張が最高潮に達した三澤少年。
翌朝には地元の新聞で昨日の女子5000mWの結果を知った母親から、「お前もいけるぞ!」とメールがくる始末。
ええい、わかっとるわ。頑張ったるわ。
そんな旅行気分から一転しガチレースモードになった三澤少年。ウォーミングアップを済ませ、ユニフォームに着替えハチマキをしめて、ついにレースが始まりました。
緊張ガチガチで臨んだレースには、思わぬハプニングがありました。
レース開始から600m。集団の中で歩いていた時に周りの選手の肘が腕時計にあたり、時計が止まってしまいました。
現在のペースを確認できなくなり、早くも焦り出す三澤少年。
レースはこれまで経験したことのないようなハイペースで進む。苦しくてたまらなくなってきた3000m通過時、ふと警告掲示板を見ると……
なんと2枚の警告があるではありませんか。
ここから一気に完歩を目指す安全運転モードに切り替え。
時計を見ずとも、あきらかにラップが落ちてるのはわかりました。(まず時計止まっちまったけど。)
苦しみながら一人旅をしていましたが、3600mくらいで迫り来る後ろの選手に抜かされました。
彼はかなりちょうどいいペースで歩いていたので、この選手についていこうと思い、ひたすらつきました。
歩きながら、顧問の先生からは「このままいけば国体標準切れるぞ!」と言われていたので、フォームを気にしつつも粘らなきゃ、という気持ちでした。
最後は離されましたがフォームを保ちながら歩ききることが出来たので彼は私の恩人です。
ちなみにこの選手は、翌年に山形の大学へ進学し、まさかの山形の競技場で再会を果たしました。
彼が大学在学中は一緒に練習やレースをすることもしばしば。なんとも不思議な縁です。
しかしこれもまた、このレースが私にとって印象深い理由の一つです。
さて、競歩はゴールしたらその場で順位が確定するわけではございません。
ゴール直前の警告は2枚。
もしかしたら、ゴールしてから3枚目の警告が出される可能性もある……
私のゴール時の着順は、7番目でしたが
すでに私より前にゴールした選手が失格になっていたので、3枚目の警告がでなければ6着。つまり入賞です。
レースが終わり、荷物を受け取り一旦着替え、仲間と見に来てくれた母親、祖母の待つスタンド席に向かいました。
確定まで、30分くらいでしょうか。
非常に長い時間でした。
失格か、入賞か。
人生で1番ハラハラしていた時間だったと思います。笑
そして、順位が確定し1位の選手から名前とタイムが呼ばれていきました。
3位、4位、、ここまでインターハイ出場です。
そして5位。先ほど引っ張ってもらった選手でした。
そして、6位。
「三澤くん 山形商業高校。22分53秒42」
私は、失格にならず東北総体で入賞することができました。
名前が呼ばれた時は安堵感で一気に力が抜け、仲間達の前にもかかわらずボロボロ涙を流してしまったのを今でも覚えています。
そして結果発表をしてまもなく、入賞者の表彰が行われました。
古い写真で画質もあまりよくありませんが、当時の写真です。
自分がこの場に立っていることが不思議でしたが、充実感で溢れた瞬間でした。
そして、時計が止まっていたため色々落ち着いてからタイムを確認したのですが、この時の記録22:53,42は当時の自己ベストを30秒以上更新し、さらに当時の山形県が設定した国体標準記録を突破するものとなりました。
このレースの3週間後に行われた山形県の国体予選。
そのレースで私は勝ち、国体への出場を決めました。
初めは全国大会なんて夢のまた夢、、
なんて考えていたのが3週間後には全国大会への出場へつながる、、、
まさに競技人生のターニングポイントとなったレースがこの東北総体でした。
正直、ここまでの展開がめまぐるしくなかなか整理するのに時間がかかりました笑
人生は何があるかわかりません。
ちょっとしたきっかけで大きく物事は変わるし、変えられる。そんなことを感じた貴重な経験でした。
今、私がお世話になっている山形競歩にはとても志の高い選手たちがいます。
特に高校生は、近年山形の選手がインターハイ出場を果たすことが多く、それに刺激を受けて「自分たちも!」とインターハイを目指して練習に励む選手が増えてきています。
昔の私のように、特に何も考えず東北総体にでる、、といったような感じではないのですばらしいなあ、、と思っています笑
しかし、やはり本気でインターハイに出たいのならまずはその気持ちを作ることから始めなければならないと思います。
できるかどうかは別として、具体的な目標としてインターハイ出場を意識しなければ、偶然ではなかなかやり遂げられない目標であると感じています。
どうか、今の若い選手達は
少しでも達成したいと思った目標があれば
それを失敗した時のことは考えずに積極的にチャレンジしてほしいなと思います。
私が言っても説得力はないかもしれませんが。笑
さて、今日は一段と長くなってしまいました。
読んで頂き、ありがとうございました!
競歩を始めたきっかけとこれまで、これから
どうも、三澤です。
今週末はかなりの規模となる台風19号が上陸するということで、メディアでは災害対策を呼びかけていますね。
台風の上陸前からここまで話題になっているのを見るのも初めてなので、災害による影響が心配になります。
備えあれば憂いなしというように、最悪の事態に備え今出来うる準備をして気をつけて過ごしたいものですね。
さて、本日は私が競歩を始めたきっかけについて書かせていただきたいと思います。
高校一年生の時、私は1500mと5000mをメインにしていた長距離ランナーでした。
高校から陸上部に入り新しい刺激をたくさん受け、積極的に自主練習もしていましたが、いつも後一歩のところで県大会へ出場することが出来ませんでした。
周りの先輩や同級生は当たり前のように県大会へ出場していきます。私は自分の競技もなく、県大会で補助員だけをしていることに歯がゆさを感じていました。
そんな中、競歩という種目は競技人口も少なく、地区大会に出ればほぼ自動的に県大会へ行ける!ということに気づきました。
非常に失礼な考えだと感じていますが、当時の三澤少年は県大会へ行くためには手段を選ばなかったようです。
ちょうど私の高校には50km競歩で元山形県記録を持っていた顧問の先生がいらっしゃったので、先生と相談して、高校二年生から長距離と同時進行で競歩を始めることになりました。
高校二年生にあがる時期の3月の合宿から少しずつ競歩の練習を始め、迎えた5月の地区高校総体。インターハイへと繋がる最初のステップです。
地区総体の5000mWが私の競歩初レースになりました。
気になる結果はこちら。
初レースでしたが4位に入ることができました。
このレース後、後に長年に渡りお世話になることになる菅井先輩と初めてお話をしたことを覚えています。話した内容は、とにかく腰をグリングリン回しながら歩くことが大事なんだ、という趣旨の話をされた記憶があります。
それからタイムが徐々に伸び始めた三澤少年は、県大会を突破し東北新人へ出場、三年生の時は東北高校総体入賞、山形県代表として国体出場と……
競歩を、いや、陸上競技を始めた時には思いもしなかった成績を収めていきました。
元々運動が苦手で、スポーツで誰かに勝つなんて自分とは無縁だと思っていた自分の人生でしたが、競歩なら自信を持って戦える。
そう思ったとき、高校二年生のあの時に競歩をやると決めた自分の選択は間違っていなかったなあと思いました。
しかし、私はあまり競歩が好きではありませんでした。
競歩を始めたことが、走ることからの「逃げ」ではないのかと思っていたからです。
正直、走ることの方が好きでした。
できれば走りでもっともっと結果をだしていきたい。そう思っていました。
しかし走りでは5000mもせいぜい16分台。県大会へ出場できてもトップ選手には歯が立たない立場です。
しかし、競歩では県で1番か2番になれます。
走ること同様に苦しさはありますが、それでも自分が輝ける場所でした。
この時、自分にとっての競歩は「結果が出せるから」やっている、というものでした。
なので「競歩が好き」とはあまり思ったことがありませんでした。
その考えは社会人になってからも変わりませんでした。
社会人になってからは、競歩といえば夏の山形県選手権に出るくらいで、夏が終わればあとはひたすら春の駅伝に向けて走っていました。
県選手権は長距離種目の標準記録が厳しく、競歩でしか出場権がなかったためしぶしぶ競歩をしていた、という感じでした。
周りに一緒に練習ができる選手もあまりいなかったので、年間を通して競歩をやるモチベーションが上がらなかったのです。
しかし、そんな競技生活を変える出来事が起こります。
2017年、4月。
ある1人の男が山形県に現れ、山形の小さな記録会で5000mWの山形県記録を更新しました。
その男は、「山形競歩」というLINEグループを作り、山形県内で競歩をやっている選手達をグループに集めました。
そして、「山形競歩」に集まった高校生、大学生、社会人が年代、所属の垣根を越えてともに切磋琢磨する環境が始まりました。
私はこの山形競歩で仲間達と一緒に練習をして、練習が終わったら皆でご飯を食べに行って、練習の前後でくだらない話や真面目な陸上トークをする、、そんな環境がとても楽しいと感じていきました。
そして、そんな仲間達にも負けたくないなと思い、今まで以上に競歩に積極的に取り組むようになりました。
気づいたら、競歩が「好き」になっていました。
9年間もやってきたはずの競歩を好きだなと思うまでにこんなに時間がかかるとは笑えてきます。
今まで走ることに対してのこだわりがありましたが、今は競歩で、自分がやれるだけやり、辿り着けるところまで行きたいなと思うようになりました。
まったく、人生というのは何があるかわからないものですね。
これからの競歩生活は、自分自身を高めつつ、これから生まれるであろう若いニューフェイス達に競歩の楽しさを伝えていくために力を注いでいこうと思っています。
とはいえ、周りのライバル達が手強いせいで自分の競技で手一杯なのが現状、、
少しずつ、周りを見る余裕を持てるようにベテラン感を磨いていきたいと思います。笑
そして、いつも私の競技、競技だけでなく生きる上でのモチベーションとなる山形競歩のメンバー達にこの場で感謝を伝えさせていただきたいと思います。
みんな、いつもありがとう。
来年の県選手権は手加減してね。笑
それでは、長くなりましたが
本日も読んでいただきありがとうございました!
(今年9月の山形競歩坊平合宿にて)