ド田舎市民ウォーカーの日常

山形を拠点に活動する社会人競歩選手の徒然

2時間5分29秒に映る陸上競技の醍醐味

どうも、三澤です。

 

皆さんご存知の通り、本日行われました東京マラソンにて、NIKEの大迫選手が2時間5分29秒の日本新記録をマークしました。

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今大会は戦前からハイレベルな争いになることが話題となっており、その話題通り大迫選手以外にも好記録をマークした選手が続出し、日本のマラソン界の歴史的にも大きな爪痕を残す大会になったかと思われます。

 

そんな記録ラッシュに終わった今大会、私はあるシーンに非常に感慨深さを感じました。

 

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大迫選手が最後の直線にさしかかるゆるいカーブを曲がる瞬間。

両手を叩き、手を挙げる。

そしてそのまま直線を駆け抜け、雄たけびを上げてゴールに飛び込。

 

あのシーンに私は陸上競技の醍醐味が詰まっているなと感じました。

 

 

あの時、大迫選手はこんなことを考えていたのではないでしょうか。

 

もう確実に日本記録を更新できると確信し、気持ちが最大限に高まりわくわくしてたまらない。

目標が達成できて最高にハイになっている。

ああ、もう一度1億円を手に入れられ(自主規制)

 

 

そんな感情を爆発させているように感じ取れるシーンでした。

 

プロランナーである大迫選手を自分の目線に置き換えるのはおこがましいのですが、

 

我々、一般の市民ウォーカーやランナーをはじめ、陸上競技者は最大の目標として自己ベストの更新というものがあると思います。

 

皆さんは、試合の展開から自己ベストが出そう、確実に出る、といった状況になったとき、非常にわくわくしないでしょうか?

 

これまでつらい練習を積んできたからこそ、自己ベストにつながる瞬間というのは何にも代えがたい特別な感情がわく瞬間だと思います。

 

そして、無事ゴールして時計を見たときに自己ベストが出たことを確認すると、

安堵と同時にとてつもない達成感を感じるかと思います。

 

スケールは違えど、今日の大迫選手の最後の直線での走りはまさにそういった感情でいっぱいになっているのだろうなというもので、テレビで見ていて思わずうるっっときてしまいました。

 

自己ベストの更新は非常に難しく、いくら調子がいいからと言って100%達成できるものではありません。

 

だからこそ、会心のレースができて自己ベストを更新した時の喜びはたまらない。

これが陸上競技の醍醐味だなあと改めて感じることができた今年の東京マラソンでした。

 

昨今のコロナウイルスの感染拡大を受け、今日の東京マラソンも反対意見のほうが多かったことでしょう。

 

しかし、結果的には日本新、そしてマラソン界全体のレベルアップを示せた大会となり、暗い話題に疲れている昨今の日本に明るい話題ができたのではないでしょうか。

 

何より、記録以上に人の心を打つ走りを見せてくれた大迫選手をはじめとする選手の皆さんに感謝したいと思います。

 

選手の皆さんお疲れさまでした。そして、ありがとうございます。

 

私も1年以上自己ベストというものを出していないので、今年は何か1種目でも更新できるように頑張ります。

 

 

それでは、本日も読んでいただきありがとうございました!